トラック輸送に欠かせない「積載」。しかし、最大積載量を超えた過積載は、今あらためて厳しい目が向けられています。
茨城県では近年、過積載トラックによる事故や道路損傷を防ぐため、警察による取り締まりが強化されています。なかでも注目を集めているのが、ヘリコプターを活用した上空からの監視です。
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過積載がもたらす深刻なリスク
過積載は単なるルール違反ではありません。車両重量が増えることでブレーキ性能が低下し、停止距離が伸びるため、追突事故のリスクが高まります。また、重心が不安定になり、カーブや急操作時に横転事故を起こす可能性もあります。
さらに、積み荷の重量バランスが崩れることで荷崩れが発生し、周囲の車両を巻き込む重大事故につながるケースも想定されます。
道路への影響は想像以上
過積載の影響は車両だけにとどまりません。トラックの軸重は原則として10トン以下と定められていますが、仮にこれを大幅に超えた状態で走行すると、道路への負担は指数関数的に増大します。
たとえば、軸重が倍近くなった車両1台が通行するだけで、通常のトラック数千台分に相当するダメージを道路に与えるとも言われています。舗装の劣化や陥没の原因にもなり、社会インフラ全体に影響を及ぼす問題です。
ヘリコプターによる新たな取り締まり手法
こうした背景を受け、茨城県警では警察航空隊のヘリコプターを活用した取り締まりを実施しています。上空からトラックの積載状況を確認し、明らかに過積載と判断される車両を発見した場合、地上の白バイやパトカーと連携して停止を求めます。
この方法により、従来の路上検問だけでは把握しづらかった車両も効率的に発見できるようになりました。高速道路や県境付近など、トラックの往来が多いエリアを中心に重点的な監視がおこなわれています。
検挙件数も増加傾向
茨城県警によると、昨年1年間で過積載に関する検挙は数百件にのぼり、今年に入ってからも航空隊と交通部門が連携した大規模な取り締まりが実施されています。
今後も同様の取り組みを継続し、過積載の抑止を図っていく方針です。
不正改造車や残土運搬も対象に
取り締まりの対象は、単純な重量オーバーだけではありません。荷台に「さし枠」を取り付けて積載量を不正に増やした改造車両や、不適正な残土を運搬するケースについても厳しくチェックされています。
まとめ
輸送効率を優先するあまり、過積載に手を出してしまうと、事故や検挙によるリスクは計り知れません。安全運行と法令遵守は、結果的に事業の継続性を守ることにもつながります。
取り締まりが高度化する今、「見つからなければ大丈夫」という考え方は、もはや通用しない時代に入っています。
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