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トラック・運送・トラックドライバー情報

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トラックの耐用年数って?減価償却との関係も詳しく解説!

更新日:2023/06/02

会社の経費で業務用として購入したトラックは「原価償却」を行う必要があります。この減価償却には、トラックがあと何年使えるかという判断基準の「耐用年数」を用いるのが一般的です。

しかし、法定で定められた耐用年数と実際に使える年数は必ずしも一致しないため、どうすれば良いのか判断に迷ってしまう人も少なくありません。そこで今回は、トラックの原価償却と耐用年数について解説します。

 

トラックの耐用年数とは

トラックには「自家用トラック」と「業務用トラック」の二種類ありますが、それぞれの大きさや用途によって耐用年数は異なります。ここでは、トラックの耐用年数について詳しくご紹介します。

自家用トラック

自家用トラックは「ダンプ式」とその他のトラック」に分けられます。

ダンプ式:耐用年数4年その他のトラック:耐用年数5年

業務用トラック

業務用トラックは大きさや用途によって耐用年数が定められています。

大型乗用車:5年

貨物自動車:4年

被牽引車:4年

小型貨物自動車(積載量2トン以下):3年

その他の小型自動車(排気量3L以上):3年

 

中古トラックの耐用年数はどうなる?

上で紹介したようにトラックの耐用年数は短いです。そのため、中古で購入した場合耐用年数は残っていないのではと思うかもしれません。

このような場合は、中古トラックの計算方法を用いて計算します。

法定耐用年数を過ぎているケース

法定耐用年数を過ぎていても、きちんとメンテナンスを行っていれば使用可能です。そのような場合には以下の計算式で耐用年数を求めます。

法定耐用年数×20%=耐用年数

この計算方法は「簡便式」と呼ばれるものです。目安を求めるものですが、新車トラックの耐用年数の2割を中古トラックの耐用年数とする方法です。

法定耐用年数が残っているケース

法定耐用年数が5年のトラックを新車登録時から3年経過後に中古として購入した場合、まだ耐用年数は一部残っていることになります。その場合の計算方法は以下の通りです。

法定耐用年数-経過年数×経過年数×20%

または

法定耐用年数-経過年数×80%

で求められます。つまり、法定耐用年数が残っていてもいなくても、中古トラックの耐用年数は2年残ります。

 

トラックの減価償却の定義と計算方法

減価償却は耐用年数に達するまでの間、毎年分割して費用を計上することです。毎年きちんと費用を計上し、車など資産の価値を下げることは会計上必要なため、適切に処理することが望ましいです。

この減価償却には、定額法と低率法の二つの方法があるのでご紹介します。

定額法

定額法とは、トラック購入時の費用(取得価格)を耐用年数で割りだした価格(定額)を対象期間に計上する方法です。例えば、耐用年数3年のトラックを60万円で購入した場合、

600,000円÷3年=200,000円となるため、毎年20万円を3年間計上することになります。

毎年同じ金額なので形状しやすいのがメリットです。

低率法

車や備品といった資産は購入時の価値が一番あり、年々下がっていくものです。そのため、低率法では1年目が最も価値があるものとして、一番多く経費を計上します。

そして年数が経てば経つほど価値は下がっていき、計上する経費も少なくなっていきます。早いうちに費用を計上し税金も多く支払っておくことは、後々の負担を軽くすることにもつながるため、低率法を採用している企業は多いです。

 

日頃から押さえておきたいメンテナンス

中古トラックを長く使いたいならば、必要なメンテナンスは日頃から押さえておきましょう。

中古トラックの耐用年数を延ばすためには危険信号に気づかなければなりません。

オイル系統

トラックのオイル系統のメンテナンスを放置すると走行不能になり、非常に危険です。

特にエンジンオイルは車体の血液のような役割があるため、常にオイルの量を気にしなければなりません。また、オイルの減り具合が異常に早い場合は、内部漏れの可能性があるので早いうちにメンテナンスを行いましょう。

冷却系統

トラックの冷却系統からオーバーヒートが発生すると、エンジンの急激な加熱によって走行できなくなります。

主な原因は冷却ファンの故障や冷却水の不足です。メンテナンス時にエンジンをかけた状態のエンジンルームの中身と、冷却水の量を観察すると未然防止に繋がります。

また、車内にオーバーヒート警告灯が設置されているので確認しておきましょう。

バッテリー

最近ではセルフメンテナンスが可能なバッテリーが多いので、バッテリー液を補充するタイミングが数値で確認できます。

バッテリーの寿命は約2年~3年なので、使用期限が近くなったら一度メンテナンスを行いましょう。もし、交換後のバッテリーの持ちが悪い場合は充電機能に不具合の可能性があるので、他の部位にも確認が必要です。

タイヤ

走行距離が長いトラックは特に消耗が早いタイヤのバランス調整が重要です。

タイヤバランスが崩れると、トラックの寿命と安全走行に影響を与えかねません。また、タイヤのスリップサインが出ると車検の通過が不可です。少しでも走行に違和感を感じたら、メンテナンスを行いましょう。

運転や搭載機能の使い方

トラックで頻繁に乱暴な運転を行うと車体に負担がかかるため、かなり危険な行為です。

急ブレーキや急発進を行わない運転を心掛ける必要があります。適切なアイドリングなしで急なクラッチミートや半クラッチ、PTO機能の使用はトラックの寿命を縮めるのでおすすめしません。

特にトラックの運転に慣れている人は使いがちなので注意しましょう。

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整備工場やディーラーに修理依頼した時の相場

メンテナンスの費用は修理のレベルによって変わります。

整備工場やディーラーに修理依頼した時の費用の相場を知っておくべきです。軽い修理なら修理費用を抑えられますが、無理なセルフメンテナンスによって逆に重い修理で高額になるので注意しましょう。

オイル系統

オイル系統の修理は軽度なら1,000円~2,000円程度で済みますが、重度の場合は20~100万円の修理費用になります。

具体的にはエンジンオイルのボルトの緩みやワッシャーの交換で数千円です。さらに、シリンダーブロックやシリンダーヘッドのシール交換のみなら数万円。歪みによるオイル漏れが生じた場合はエンジンの組み直しを要するので、高額な修理費用が必要です。

冷却系統

冷却系統では冷却水の交換やラジエーターの修理・交換があります。

冷却水の交換は数千円の費用で修理が可能です。また、ラジエーターの修理と交換で2万円~6万円の費用がかかります。オーバーヒート寸前の状態なら迷わずに修理に出しましょう。

タイヤ

タイヤの修理費用はバランス調整やパンク修理などで5,000円以下です。

さらにタイヤ1本の交換で3~7万円程度かかります。また、トラックのタイヤは取り扱いに時間がかかるため、費用は乗用車よりも費用が高額です。

長距離移動が多い場合はこまめにタイヤの状態をチェックして深刻な修理にならないようにしましょう。

 

耐用年数よりもトラックの寿命を長くする方法

耐用年数と減価償却の関係について詳しく解説してきました。会計上、耐用年数は車両の使用限度とされていますが、超えたからといって乗れなくなるわけではありません。

ここでは、耐用年数よりもトラックの寿命を長くする方法をご紹介します。

メンテナンスを適切に行う

トラックの寿命を延ばすには、日頃から適切なメンテナンスを行うことが望ましいです。特にエンジンオイルはエンジンの働きを助ける重要な役割を担っているため、定期的に交換するのがおすすめです。

丁寧な運転を心掛ける

急ブレーキや急発進といった乱暴な運転はトラックへの負担が大きいため、できるだけ控えることが大切です。また、エンジンをかけてすぐ発進する行為も同様です。

丁寧な運転は安全なだけでなく、トラックの寿命を延ばすことにもつながります。

トラックをビジネスで使用するには、適切に減価償却を行う必要があり、それには耐用年数が非常に重要です。トラックの耐用年数は大きさや用途に加えて新車か中古かでも異なりますが、耐用年数を過ぎたからといって使用できないということはありません。

適切にメンテナンスすれば、耐用年数を超えても問題なく使用できます。ステアリンクでは、高品質のトラックを安心価格で提供しています。

ラインナップも充実しているので、これから中古トラックの購入をお考えの方は、ぜひステアリンクまでお気軽にご相談ください。

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