トラック・運送・トラックドライバー情報

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排ガス規制を知らずにトラック購入はNG?配送エリアで変わる「適合条件」とは

更新日:2025/06/19

中古トラックを購入する際、つい価格や車種、走行距離にばかり目が行きがちですが、実は見落としてはならない重要なポイントがあります。それが、「排ガス規制(排出ガス規制)」です。

配送エリアによっては、特定の年式や排ガス基準をクリアしていないトラックの走行が禁止または制限されている場合があります。知らずに購入してしまうと「買ったのに使えない」という深刻なトラブルにもなりかねません。

本記事では、中古トラック購入時に確認しておくべき排ガス規制の基本と、エリアごとの規制内容、チェックポイントについてわかりやすく解説します。

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排ガス規制とは?

排ガス規制とは、自動車から排出される有害物質(窒素酸化物:NOx、粒子状物質:PMなど)を減らすことを目的とした法律や条例のことです。国の基準に加えて、東京都や大阪府などの都市部では、独自の「ディーゼル車規制条例」も導入されています。

例えば東京都では、平成15年以降、一定の排ガス基準を満たさないディーゼル車(トラックやバス)は、都内を走行できないと定められています。違反すると使用者に対して過料(罰金)が科されることもあります。

 

なぜエリアによって規制が違うのか?

空気汚染の深刻な地域では、より厳しい規制が必要とされてきました。特に首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)や近畿圏の一部では、「自動車NOx・PM法」に基づき、古いディーゼルトラックに対する走行規制が実施されています。

配送エリアが都市部である場合、「この車両はこの地域で使えるのか?」という点を事前に確認する必要があります。逆に、地方や規制対象外エリアであれば、多少年式が古い車両でも問題なく使用できるケースもあります。

 

適合車かどうかの確認方法

■ 車検証の「類別区分番号」「型式指定番号」から、排ガス規制適合車かどうかを確認できます。

■ 販売店に「NOx・PM適合車ですか?」と必ず確認しましょう。信頼できる販売店であれば明記してくれます。

■ 東京都などの自治体ホームページでは、ナンバー・車台番号から適合確認ができるシステムも提供されています。

 

対策はあるのか?

どうしてもお気に入りの中古トラックが排ガス基準に適合していない場合、排ガス浄化装置(DPFなど)を後付けすることで対応できることがあります。ただし、装置の取り付け費用は数十万円かかることもあり、車齢によっては対応不可のケースもあるため、慎重な判断が求められます。

また、使用エリアを限定する(例:都内を避けて運行する)ことで活用できる場合もありますが、業務の将来展開を見据えると、最初から適合車両を選ぶのが安心です。

 

まとめ|購入前の確認でトラブル回避!

中古トラック購入時に排ガス規制を見落とすと、せっかくの車両が「使えない」事態を招くことも。特に都心部や工場地帯などを走行予定の方は、排ガス規制の適合確認を「必須項目」としてチェックしましょう。

ステアリンクでは、「NOx・PM法への適合状況」について必要に応じ専門スタッフがご案内いたします。エリアに応じた最適な一台を選ぶためにも、まずはお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

ステアリンク編集部

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ステアリンクは、中古トラックの販売・買取を専門におこなっている企業です。ステアリンク編集部では、中古トラックの購入方法、選び方など中古トラックに関するあらゆる情報を発信しています。