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トラック・運送・トラックドライバー情報

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冷蔵車の温度設定と管理・冷蔵車と冷凍車の荷物、温度帯の違いは?

更新日:2023/10/25

チルド食品や花、薬品などを運ぶ際には冷蔵車、冷凍車などが活躍します。それぞれ温度調節ができるようになっており、運ぶものによって使い分けがされています。

そこでここでは冷蔵車や冷凍車の温度設定、温度帯の違いなどについて紹介していきたいと思います。

 

冷蔵車とは

冷蔵車の特徴

簡単に言えばトラックの荷台に大きな冷蔵庫が付いているものだと考えれば良いでしょう。

中長距離の運送を行う際に温度調節が必要なものを運ぶのに使用します。冷蔵車ですので温度は0℃~10℃程度の間で調節します。0℃より下になることはありません。

冷蔵車と冷凍車の違い

冷凍車とは低温を保ちながら運ばなければならないものを運ぶ車両です。0℃以下で管理が必要な生鮮食品、冷凍食品、植物、薬品、精密機械などに利用されています。

冷凍車の中には荷台の中で仕切りをつけることで冷蔵と冷凍の両方を利用できるタイプのものもあります。

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冷蔵車に適した荷物

生鮮食品、チルド食品、花、薬品などが冷蔵車で運ばれるものです。エリアを周る配送などでもスーパーや、コンビニなどの生鮮食品などは冷蔵車で運ばれることが多くなっています。

また、宅配便やネットショッピングなどでも冷蔵が必要なものはこれで運ばれています。

 

冷蔵車の温度設定

冷蔵車の仕組み

基本的にはトラックの荷台部分が大きな冷蔵庫となっています。その仕組みには「機械式」「液体窒素式」「蓄冷式」などがあります。

もっとも多いのは機械式のもので、メインエンジンとは別にサブエンジンが積載されています。

液体窒素式のものは冷却機能が非常に高く、エンジンを止めていても冷却できるという優秀さですが、液体窒素のコストが高いというデメリットもあります。

蓄冷式のものは事前に冷やしておいた冷却板などを使用するものです。コストが低く、エンジンを止めていても冷却できるのですが温度調節ができないというデメリットがあります。

冷蔵車の温度設定はどこでする?

冷蔵車の温度設定は運転席から行うことができるようになっています。運転席から温度調整を行って冷蔵部分のコンプレッサーなどを操作して冷却させていきます。

ただし夏場などに配送のたびに頻繁に扉を開けて荷物の積み降ろしをしていると冷蔵庫内の温度が急激に上がっていくため温度設定はかなり難しくなります。

運送会社によっては冷蔵荷物の保険に入っている会社もあります。

 

冷蔵車の温度管理

冷蔵車の荷物の積み方

まず荷物を積む際に十分に荷物が冷えるように少しずつ隙間を空けて積むということがあります。

また、扉を開けて荷物を積み降ろしする際にもっとも温度が上がってしまいますので、荷物を降ろす順番を考えて積んでいくことが重要です。

そして降ろす際にはできるだけ素早く行動して扉を閉めましょう。

温度を保つ工夫

やはり温度調節が難しくなるのは夏場です。そこで冷蔵車にはいくつかの工夫がなされています。

まず冷蔵車が白いのは熱や光を反射させるためです。黒は熱を吸収してしまうために冷蔵車には使われません。

また、冷蔵車のコンテナ内には断熱パネルが設置されています。これによって外気温をシャットアウトさせる働きがあります。

クラウドで温度設定を管理

冷蔵庫内に専用の端末などを置いて冷蔵庫内の温度を離れた場所からでも管理できるようなシステムがあります。

温度をチェックするスマホアプリもありますので、それらを利用して温度を管理することもできます。

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冷蔵車を購入するには

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冷蔵車や冷凍車はトラックの中でも「特殊車両」「特装車」ということになります。そのため普通の車販売店では売っていません。

冷蔵車を扱っている専門のディーラーから購入するか、冷蔵車のメーカーからのラインで購入することになります。

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こちらも同様で特殊車両は道路法などによって公道を走行する際には規制があります。ただし車体は一般的なトラックと同じような構造となっています。

大きく違っているのは荷台部分です。架装とも言いますが、この部分が特殊になっていますので、車体と架装を別に考えてそれぞれでチェックすることが必要です。

 

まとめ

生鮮食品やチルド食品、薬品などを運ぶためには冷蔵車は欠かすことができません。

この冷蔵車を的確に使用していくためにはまず構造を正しく理解して、効率よく操作していくことが重要になるのです。