トラック・運送・トラックドライバー情報

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トラックのクラッチの交換のタイミングと費用

トラックのクラッチは消耗品といわれます。では、クラッチはどのようなタイミングで交換すべきなのでしょうか。交換にかかる費用の目安も含めて、トラックのクラッチ交換について解説しましょう。

トラックのクラッチの役割

まずクラッチの役割についておさらいします。
クラッチは、トランスミッション(変速機)とエンジンを繋ぐ役割をしています。トランスミッションはエンジンの力を最適な状態でタイヤに伝える役割をしています。

エンジン側にはフライホイール、クラッチ側にはクラッチディスクという円盤状のパーツがあります。この2つは普段はぴったりと密着していますが、クラッチペダルを踏むと離れます。ギアチェンジをしたいときはクラッチを踏んでエンジンの力がトランスミッションに伝わらないようにします。ギアチェンジが終わったら再びエンジンの力をトランスミッションに伝えます。この一連の動作で車はスムーズに走行できます。

なお、一般的な乗用車ではクラッチは油圧のみで動作しますが、トラックなどの大型車では通常、空気圧と油圧を併用しています。

クラッチの交換を怠るリスク

このクラッチは経年劣化します。劣化とはつまり、クラッチディスクが摩耗することです。また、クラッチディスクを押さえ込んでいるスプリングの力も弱くなります。いずれの場合も、劣化すればクラッチが滑りやすくなります。

クラッチが滑るとクラッチペダルを踏み込んだときの“遊び”が大きくなり、ギアが入りづらくなります。すると急発進や坂道発進に支障が生じるようになり、最悪の場合は走行不能になることもあります。突然、走れなくなって思わぬ事故を起こすことも考えられるので注意が必要です。

トラックのクラッチの寿命と交換タイミング

クラッチディスクは半クラッチを多用すると早く摩耗してしまいます。エンジン回転を上げたままの走行や、クラッチペダルに足を載せたままの運転も消耗を早めます。そのため、ドライバーの運転の仕方によってもクラッチの寿命時期は変わりますが、一般的にはクラッチディスクの交換時期は走行距離10万km、年数では7~8年が目安といわれています。

普段は半クラッチを使いすぎないように注意して運転し、その上で10万km、あるいは年数7~8年が近づいたらクラッチディスクの交換を考えましょう。なお、クラッチの修理はクラッチディスクだけを交換すれば良いわけではなく、ほかにクラッチカバー、レリーズベアリングなどもあわせて交換するのが一般的です。

トラックのクラッチの交換にかかる費用

トラックのクラッチ交換にかかる費用は、部品代、工賃を含めて15万円~30万円程度で、トラックのサイズが小さければさらに低く、大きければさらに高くなる場合があります。
また、依頼する整備工場、ディーラーによって額も変わってきます。あくまで参考価格と考えてください。

クラッチはなるべく負担をかけないように乗りこなすのがプロのトラックドライバーです。そしてその場合でも、クラッチの滑りに注意して、適切なタイミングで交換をするようにしてください。