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トラック・運送・トラックドライバー情報

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低温式トラックについて詳しく解説!

更新日:2023/12/13

低温式トラックは、冷凍食品や生鮮食材などの輸送に特化した車両です。このトラックは、商品の品質や安全性を確保するために、厳格な温度管理が求められます。以下では、低温式トラックの特徴、冷凍方式、技術の進化について詳しく解説します。

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低温式トラックの特徴

低温式トラックは、通常断熱材で覆われ、専用の冷却システムを備えています。主な特徴は下記になります。

断熱材

低温トラックは高い断熱効果を持つ素材で覆われており、外部の気温変化から内部の温度を一定に保ちます。

冷却システム

低温輸送には、冷凍機や冷蔵ユニットが搭載され、トラックの荷室内を必要な温度に維持するために活用されます。

 

低温式トラックの冷凍方式

機械式

現在、低温冷蔵冷凍車の過半数は機械式冷却システムを採用しており、これは一般的なクーラーと同様の原理に基づいています。

冷却プロセスの基本原理

最初に、冷媒が圧縮され、これにより高温・高圧のガスが生成されます。この高圧ガスはコンプレッサーによって送り出され、外部の空気によって冷却され、最終的にはコンデンサーにおいて冷媒が液体に戻ります。

その後、エバポレーターでは冷媒液が気化させられ、周囲の空気から熱を吸収して空気を冷却します。最終的に、ターボファンがボディ内に冷気を循環させます。

温度管理と制御

庫内の温度は、専用のコントローラーを使用して容易に設定および管理できます。

冷却の動力源

冷却は主にエンジンの動力を活用して行われます。ただし、トラックのエンジンを利用する車種のほか、冷却機能の動力を確保するために専用の冷凍庫用エンジンを兼ね備えている車種も存在します。

窒素式

窒素式の冷却方式を導入した低温式トラックは、特にデリケートで傷みやすい鮮魚や精肉の輸送に適しています。この方式では、液体窒素を利用してボディ(荷台)部分の温度を効果的に低温に保つメカニズムが採用されています。液体窒素の沸点が-196℃であるため、他の冷却方式と比較しても優れた冷却効率を誇ります。窒素式冷却では、ボディ(荷台)部分の温度を-40℃以下の極低温まで下げることが可能です。

蓄冷式

蓄冷式は凍結した冷凍板を用いて庫内を冷却する方式です。この方式では、エンジンを使用して冷却するのではなく、あらかじめ冷凍された冷凍板を利用するため、エンジンによる影響を受けない利点があります。ただし、冷凍板が庫内を冷却できる時間はおおよそ8時間程度です。停車中であっても冷却機能を保持できるため、エンジンの作動状態に左右されずに冷蔵が可能です。ただし、冷却時間には限界があり、そのため長距離輸送には十分に適していないと言えます。

 

技術の進化

低温式トラックの技術は日々進化しており、より効率的で環境に優しいものが登場しています。

エネルギー効率

新しいモデルではエネルギー効率が向上し、燃費が向上することで、運送コストの削減が可能です。

データ管理

一部のトラックは、温度履歴やセンサーから収集されたデータをクラウドに送信し、リアルタイムでモニタリングできるようになっています。

 

まとめ

低温式トラックは、主に食品の輸送において品質と安全性を確保する重要な役割を果たしています。技術の進歩により、より効率的かつ持続可能な冷蔵・冷凍輸送が可能となっています。ただし、適切なメンテナンスやエネルギー管理が必要であり、これらの課題にも対処する必要があります。

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