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トラック・運送・トラックドライバー情報

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トラックの内輪差とは?トラックを安全に運転するために知っておこう!

更新日:2023/06/09
運転席の画像

大型のトラックやバスが交差点を曲がる時、明らかに乗用車と違う大回りな動きをしながら曲がっていくのを見かけたことはありませんか?

これは、内輪差を考えて運転しているからであり、内輪差が大きい大型車両特有の動きと言えます。

左折時は、歩道を歩いている歩行者や側道の自転車を巻き込みやすいので、特に人通りの多い繁華街では、巻き込み事故が起きないよう注意して運転する必要があります。

 

そこで今回は、トラックを始めとした車体が長い車両の内輪差を説明するとともに、内輪差を意識して運転するコツなどをご紹介します。

今現在トラックの運転をしている、またはこれからトラックの運転手を目指す皆様にとって、この記事が参考になれば幸いです。

 

トラックの内輪差とは

内輪差とは、「車の前輪と後輪が描く軌道の差」を指します。

車は前輪を操舵する構造上、後輪は前輪の内側を通ることになるので、後輪が通る位置を考慮してハンドルを切らなければなりません。

内輪差は下記の2つの要因によって大きくなります。

  • ホイールベースの長さ
  • ハンドルを切る角度
 

ホイールベースとは、「車体を真横から見た時の前輪と後輪の車軸間の長さ」を指します。このホイールベースの長さに比例して、内輪差も大きくなります。

また、ハンドルを切る角度にも比例して内輪差が大きくなります。

 

トラックは、普通車のホイールベースと比較して長いので、同じ角度でハンドルを切ると、普通車が通過できる道でも、内輪差によって後輪が接触してしまうということがあります。

内輪差によって生じる接触事故を起こさないためにも、自分が運転するトラックの内輪差をしっかり把握しておきましょう。

 

トラックの内輪差の計算方法

計算の画像

内輪差の計算方法は、直角三角形の3辺の長さの関係を表す公式「三平方の定理(ピタゴラスの定理)」を用いることで、正確な内輪差を計算して求めることができます。

しかし計算が複雑なことに加え、ハンドル操作の角度によっても変化するため、ここでは簡単に計算できる方法をご紹介します。

 

【内輪差を求める式】

内輪差 ≒ ホイールベースの長さ × 1/3

この計算式をもとに、車両別で比較したのが下記の表です。

車両のカテゴリー

ホイールベース

計算上の内輪差

軽自動車

約2,500㎜(2.5m)

約830㎜(0.83m)

ミニバン

約3,000㎜(3.0m)

約1,000㎜(1m)

4t平ボディトラック

約4,900㎜(4.9m)

約1,630㎜(1.63m)

※ホイールベースは、100㎜以下を四捨五入しています。

 

ミニバンはアルファード、4t平ボディトラックはいすゞのフォワードシリーズの数値を計上しています。

この表を見ると、4t平ボディトラックの内輪差は、軽自動車のおよそ2倍もあることがわかります。

ホイールベースさえわかれば簡単に計算できますので、今乗っている、またはこれから運転するトラックのホイールベースを確認し、内輪差を頭に入れておくと良いでしょう。

 

トラックの内輪差で起こりやすい事故

トラックの内輪差で起こりやすい事故は、カーブした道の走行や交差点での右折・左折時などで起きる接触事故や巻き込み事故です。

例えばカーブした道路を走行中、ハンドルを切りすぎたために後輪が縁石に乗り上げてしまったり、狭い交差点を通過中、ブロック塀や車両進入防止柵に接触してしまう事故などがあります。

 

また、内輪差で起こりやすい事故として最も注意しなければならないのが、巻き込みによる人身事故です。

側道を走るバイクや自転車に気づかずにカーブを左折して巻き込んでしまったり、信号待ちの歩行者を巻き込んでしまったりする悲惨な事故が後を絶ちません。

実際に埼玉県内では、信号機付き交差点を左折するトラックに自転車が巻き込まれ、自転車に乗っていた男性が死亡してしまう痛ましい事故が、令和4年7月に起きています。

参考:交通死亡事故の発生について – 埼玉県警察

 

このように、トラックの内輪差で起こりやすい事故は、内輪差を考慮していないハンドル操作のミスであったり、後方の確認不足が原因で起こりやすい事故だと言えるでしょう。

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トラックの内輪差に注意して運転するコツ

運転手の画像

トラックの内輪差に注意して運転するためには、気を付けるべきポイントがあります。

ここでは、そのポイントとなるコツを3つご紹介します。

 
  1. ハンドルを切りすぎない
  2. 後輪が通る軌道をイメージする
  3. サイドミラーで後輪を確認する

順番に説明していきます。

 

1.ハンドルを切りすぎない

内輪差は、ハンドルを切れば切るほど大きくなります。

ハンドルを切りすぎると戻す操作も必要になるので、少しずつ調整しながら切っていくと良いでしょう。

また、ハンドルを切るタイミングを少し遅らせることで調整することも可能です。

2.後輪が通る軌道をイメージする

事前に内輪差を把握しておくことによって、後輪が通る軌道をイメージできます。

広い駐車場などで、ハンドルを切る角度を変えながら走行することで、より正確なイメージができるようになるでしょう。

3.サイドミラーで後輪を確認する

サイドミラーで後輪を細かく確認する方法も有効です。

接触してしまう可能性がある時は、逆側にハンドルを切るか、一旦停止後しっかりと後方を確認してからバックしましょう。

焦りが生じると、周囲の確認を怠り事故に繋がる恐れがありますので、落ち着いて冷静に対応しましょう。

 

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トラックを運転する時は、自分が運転する車両のホイールベースを確認して内輪差を把握しておくとともに、常に内輪差を意識したハンドル操作が大切です。

また、特に人通りや交通量の多い交差点では、歩行者や自転車の巻き込み事故を防ぐため、必ず後方確認をしましょう。

 

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