「海コンドライバーに興味ある」「転職して海コンドライバーになりたい」
こんなことを考えている方もいるかもしれません。海コンドライバーは海上輸送にはなくてはいけない職業で、トラック業界でも人気の職種です。
今回は海コンドライバーについて徹底的に解説します。
目次
海コンは海上コンテナの略称
海コン(かいこん)とは、輸入品や輸出品を運ぶための大型容器であり、その略称は「海上コンテナ」です。
海上コンテナには、運ぶ荷物に応じて様々な種類があります。最も一般的なのは、一般貨物輸送用の「ドライコンテナ」です。海上コンテナを運ぶ専用トレーラーを運転する人は、「海コンドライバー」または「海コン運転手」と呼ばれます。
海上コンテナの種類には、以下が含まれます。
海コンの種類 | |
ドライコンテナ |
一般貨物輸送に使用される。 |
冷凍コンテナ |
主に肉や魚類、果物などの生鮮食品を冷凍または冷蔵して輸送する。 |
タンクコンテナ |
油や化学薬品などの液体貨物を運搬する。 |
オープントップコンテナ |
上部が開口できる構造のコンテナで、通常のコンテナでは収まらない高さの貨物などを運搬する。 |
フラットラックコンテナ |
上部や両側面、扉部分がないコンテナで、大型かつ重量のある貨物を運搬する。 |
フラットベッドコンテナ |
床面だけのコンテナで、大型かつ重量のある貨物を運搬する。 |
これらのコンテナは、寸法や強度、外形などが国際規格に従って定められています。
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海コンドライバーの仕事内容と1日の流れを解説
海コンドライバーとは、具体的にどのような仕事なのでしょうか?仕事内容と1日の流れをご紹介します。
仕事内容
海コンドライバーの主な仕事は、船で運ばれてきた貨物を専用トレーラーに積んで、指定された配送先まで運ぶことです。
一般的な物流ドライバーのように荷物の積み降ろしは行いません。海上コンテナは、人力で運ぶことができない重量のため、基本的にはクレーンで移動させます。そのため、「重労働がほぼない」という特徴がありますが、クレーンでの積み下ろし時の待機時間が長いことがデメリットとして挙げられます。
海コンドライバーの1日の流れ
1.出勤・点呼
2.トレーラーの点検をして埠頭(港湾)へ出発
3.到着後、貨物の積み下ろしを待つ
4.ガントリークレーンでトレーラーに積み込み
5.配送先へ運ぶ
6.荷主・配送先が貨物の積み下ろし
7.埠頭へ海コンを返却
トレーラーの運転以外の作業はほとんどありません。貨物の積み下ろしは荷主や荷役会社が担当するので、体力を消耗する作業はほぼありません。
海コンドライバーの給料
海上コンテナトラックのドライバーは、固定給制と歩合給制のどちらかによって異なり、月給で30万円を切ることはほとんどありません。
手取りで25万円~50万円程度で、会社によって異なります
職場の雰囲気や対人関係は?
仕事は1人でトレーラーを運転し、無線で指示を受けながら、会社や現場で人と接することがあります。
荷物を運ぶ責任があるため、厳しい指導を受けることもあるようです。拘束時間が長かったり、早出や残業で疲れることもあるかもしれません。初めは大変かもしれませんが、1人で運転するようになると、体力的な負担は少なくなるでしょう。業務は肉体労働がないため、体を傷めることはありません。
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海コンドライバーのメリット
ここからは、海コンドライバーのメリットを詳しく見ていきましょう。
1.高収入と安定した雇用
海上コンテナトラックのドライバーは、固定給制と歩合給制のどちらかによって異なるため、自分に合った形態を選べます。
月給で30万円を切ることはほとんどなく、手取りで25万円〜50万円程度です。また、業界は慢性的に人手不足の状態が続いており、未経験者でも就職先を見つけられます。
さらに、将来的にも海上コンテナトラックの需要は減らない予想なので、安定した雇用が期待できます。
2.年齢不問で働ける
海上コンテナトラックのドライバーの求人は「年齢不問」となっており、年齢を重ねても働くことができるというメリットがあります。
これは、ドライバーが人手不足であるため、年齢制限を設けずに採用することで、幅広い年齢層から人材を確保しようとするためです。そのため、年齢に制限がある職種と比較して、将来的な安定性が高いといえます。
3.転職しやすく、自分に合った働き方ができる
海上コンテナトラックのドライバーは、転職しやすい職種の一つであり、自分に合った働き方ができるメリットがあります。
ドライバー業界は人手不足が続いており、転職先を見つけやすく、自分に合った働き方ができます。また、会社によっては免許取得支援制度を導入しているところもあり、キャリアアップの道も広がっています。さらに、転職先を見つけやすいため、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができます。
海コンドライバーのデメリット
ここからは、海コンドライバーならではのデメリットをいくつか解説します。
1.長時間の拘束や過重な労働負担
海上コンテナトラックのドライバーは、運転時間が長いため、長時間の拘束や過重な労働負担があることが多いです。
交通事故のリスクがあるため、法律で定められた運転時間を守る必要がありますが、それでも長時間運転することによって身体的にも精神的にも負担がかかります。特に遠距離の配送が多い場合は、長時間の運転や夜間運転が必要になるため、さらに負担が大きくなることがあります。
2.リスクの高い仕事
海上コンテナトラックのドライバーは、荷物の重さや大きさに応じた運転技術が求められます。
また、悪天候や海上の揺れ、狭い道路や急勾配などの状況にも対応することも必要です。これらの要素が重なる場合、事故やトラブルが発生する可能性が高くなります。万が一、荷物が落下したり、交通事故が起きた場合、大きな責任を負うことになります。
3.給与が安定しないことも
海上コンテナトラックのドライバーの給与は、固定給制と歩合給制によって異なります。
歩合給制の場合は荷物の量や配送先、燃費などによって給与が変動するため、安定した給与が得られない場合も。また、荷主の都合によって急なキャンセルや注文量の減少があった場合、収入が減ることもあります。さらに、運行状況によっては残業が発生することもあるため、労働時間に対する給与が不十分な場合もあります。
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未経験でも海コンドライバーになれる?
海コンドライバーは、現在なり手が不足しているため需要が高い状況です。
未経験者でも就職先を見つけられる
海上コンテナトラックのドライバーは、免許や経験がなくても、未経験者でも就職先を見つけられます。
これはドライバー業界が人手不足の状況にあり、多くの企業が未経験者を積極的に採用しているためです。そのため、初めてドライバーに挑戦する方でも、海コンドライバーとして働けます。
海コンドライバーになるには大型自動車免許とけん引免許が必要
海上コンテナトラックのドライバーになるためには、大型自動車免許とけん引免許が必要です。
これらの免許を取得するには、教習所に通って試験を受ける必要があります。会社によっては、免許取得支援制度を導入しているところもあり、費用面での支援が受けられる場合もあります。
また、運転技術だけでなく、コミュニケーション能力や物流に関する知識など、職場で必要とされるスキルを身に付けることも重要です。
未経験でも入社後のサポートがある
未経験であっても、入社後には専門的な研修やOJT(On the Job Training)があります。
会社によっては、ドライバーとしての基礎知識や技術を身に付けるための研修や、実際の現場での指導を受けられます。また、ドライバー同士での情報交換やアドバイスなど、先輩ドライバーのサポートも受けられます。
入社後も継続的にスキルアップを目指すことで、安定した職業として長く働けるのです。
大型免許やけん引免許があると転職は有利
海上コンテナトラックのドライバーとして転職を考えている場合、大型免許やけん引免許を取得していることは、転職において有利に働くことがあります。
これは、海上コンテナトラックのドライバーには、免許取得が必要なことから、免許を持っている人が求められているためです。大型免許は、大型自動車や特殊自動車を運転するために必要な免許であり、けん引免許は、けん引自動車を運転するために必要な免許です。これらの免許を取得するには、一定の時間と労力が必要ですが、取得後は転職活動で有利に働くことが期待できます。
海上コンテナトラックのドライバーに求められる技能や経験は、免許の取得だけでなく、実際の運転経験や職場での業務経験も重要です。しかし、免許を取得していることで、転職先での運転業務に必要なスキルや知識を持っていることをアピールできるため、求人情報や採用面接などで有利に働く可能性があります。
ちなみに、大型免許やけん引免許を取得していることは、海上コンテナトラックのドライバー以外の運転業務でも有利です。
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