4tダンプはその名の通り、最大積載量が4t程度の車両のことを言います。

4tダンプと一口に言っても、具体的な大きさもわからないし、自動車免許区分も曖昧で正直良くわからない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、種類が豊富で多用途に使える4tダンプの寸法を含めた基本情報、さらには、各メーカーの代表的な車種や価格についてご紹介します。

これから4tダンプの運転手を目指す方や、4tダンプ購入をお考えの方に参考になれば幸いです。

目次

1. 4tダンプとは?
2. 4tダンプの寸法・積載量
3. 4tダンプの運転に必要な免許
4. 4tダンプの代表車種と新車・中古車価格
5. 中古の4tダンプならステアリンクで！

 

4tダンプとは?

4tダンプとは、ダンプカーのうち最大積載量が4t前後の車両のことを指します。

ダンプカーは積載量によって区分されており、4tダンプは最大積載量が6.5t未満の「中型ダンプ」に該当します。

油圧装置の力で荷台を傾けて積載物を一気に降ろすことができるのがダンプカー、またはダンプトラックと言われています。

一度積んでしまえば、油圧装置の力で積載物を降ろすことができるので、手降ろしが必要なトラックと違い、労力と時間も短縮できるのがダンプの特徴です。

4tダンプは、ダンプの中でも積載量と取り回しにおけるバランスの良さが特徴です。

小型ダンプの積載量では足りない、かと言って大型ダンプでは取り回しに苦労するような場面で重宝します。

 

4tダンプの寸法・積載量

ここでは、国内主要3社の4tダンプの大きさについてご紹介します。

表に記載しているのは、4tダンプの中でも、総重量8t未満の車種です。

3社の寸法については、下記のとおりです。

項目	いすゞ 「フォワード」	日野 「レンジャー」	三菱ふそう 「ファイターEX」
型式	2RG-FRR90S1	TKG-FC9JCAA	TKG-FK71F
全長	3390mm	3390mm	3190mm
全幅	2050mm	2050mm	1930mm
全高	320mm	340mm	1080mm
最大積載量	3,750kg	3,650kg	3,450kg
車両運送法に おける分類	普通貨物	普通貨物	普通貨物
道路交通法に おける分類	中型自動車	中型自動車	中型自動車

最大積載量はどれも3500kg以上であるため、より多くの荷物を運ぶことが可能となっています。

また、最大積載量に幅があるのは、車両装備によって車両重量が変わるためであり、車両総重量から車両重量を引いた分が最大積載量となります。

例えば、車両重量が4.5tであれば、車両総重量8.0tから4.5tを引いた3.5t未満が最大積載量となります。

4tダンプだからと言って、必ずしも4tの荷物を積載できる訳ではないということは覚えておきましょう。

 

4tダンプの運転に必要な免許

4tダンプを運転するためには以下の免許が必要です。

• 8t限定中型免許(車両総重量8.0t未満かつ最大積載量5.0t未満)
• 中型免許(車両総重量11t未満、かつ最大積載量6.5t未満)

中型免許を取得していない方で4tダンプの運転ができるかどうかは、普通免許をいつ取得したかによって異なります。

運転免許証の「免許の条件等」に中型車は中型(8t)に限ると記載されていれば、車両総重量8.0t未満かつ、最大積載量5.0t未満の4tダンプを運転することができます。

また、準中型免許で運転できる車両は、車両総重量7.5t未満かつ最大積載量4.5t未満と決められています。

残念ながら、ほとんどの4tダンプは車両総重量が7.5tを超過するため、準中型免許で4tダンプを運転することができません。

中型免許の取得要件は、20歳以上かつ普通自動車免許経歴が2年以上となります。

ただし、免許停止期間がある場合は、その期間を除いた免許経歴で計算されますので、注意が必要です。

普通免許取得時期	免許証の表示	4tダンプの運転
平成19年6月1日以前に取得	中型は中型車(8t)に限る	一部可能　※１
平成19年6月2日～ 平成29年3月11日に取得	準中型で運転できる 準中型車は準中型車(5t)に限る	×

※1：車両総重量8.0t未満かつ最大積載量5.0t未満のダンプに限ります。

平成19年6月1日以前に普通免許を取得した方でも、車両総重量が8.0tを超える4tダンプや最大積載量5.0tを超える4tダンプの運転はできませんので注意が必要です。

安心して4tダンプを運転したい方は、中型免許(8tに限る)の限定解除をするために中型免許を取得しましょう。

 

 

4tダンプの代表車種と新車・中古車価格

4tダンプの代表的な国内メーカーは、3社あります。

いすゞ「フォワード」、日野「レンジャー」、三菱ふそう「ファイターEX」が4tクラスの代表的な車種です。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

いすゞ「フォワード」

いすゞ「フォワード」は、「運ぶ人たちに新たな安全と信頼を」をキャッチコピーに、やさしいトラックを目指しています。

燃費性能・安全性能・メンテナンスリースを備え、ドライバーや経営者、歩行者にもやさしいトラックです。

4tダンプの新車価格と中古車価格は以下のようになります。

新車価格	10,234,000円～
中古車価格	約3,800,000円

車両登録費用などは含んでいない一般的な平ボディタイプ価格のため、実際の新車購入価格とは異なる可能性があります。

中古車価格になると、新車登録以降早ければ6年も経過しないうちに、4割以下に相場が下がってしまいます。

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日野「レンジャー」

販売数トップシェアを誇るシリーズである日野「レンジャー」。

特殊部品や装置を取付けたり、車体やシャシに改造を加える架装性能も高く、多くのドライバーに愛用されている4tダンプで、大変人気のある車種です。

4tダンプの新車価格と中古車価格は以下のようになります。

新車価格	9,031,000円～
中古車価格	約3,350,000円

車両登録費用や消費税等は含んでいない目安価格のため、実際の一般的な平ボディタイプ新車購入価格とは異なります。

年式や車検の年数によっても異なりますが、中古車価格になると元値から6割ほど下がることが多いようです。

→ステアリンクで中古の日野 レンジャーの価格・ラインナップを見る

三菱ふそう「ファイターEX」

三菱ふそう「ファイターEX」は、安全輸送のためにアクティブ・ブレーキ・アシスト５を始めとした高度な予防安全システムを投入しています。

4気筒エンジン搭載車と6気筒エンジン搭載車を選ぶことができ、あらゆる稼働シーンで経営者やドライバー達の要求に応えることができる車となっています。

4tダンプの新車価格と中古車価格は以下のようになります。

新車価格	7,808,300円～
中古車価格	約2,500,000円

一般的な平ボディタイプは、三菱ふそう「ファイターEX」の価格が一番安いですが、他社では標準装備品のものがオプション(別料金)になっていたりするので、一概には判断できません。

また、車両登録費用や消費税等は含んでいない目安価格のため、実際の購入価格とは異なります。

 

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4tダンプの新車価格は、約1,000万円と非常に高額ですので、余程の資金力が無ければ中古車を購入する方がおすすめです。

中古車でも状態が良いものは数多くあり、比較的安値でお得に購入することができます。

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