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トラック・運送・トラックドライバー情報

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ゴミ収集車の内部をご存知ですか?細かく解説

更新日:2023/05/01

街中で見かけるゴミ収集車。

家庭や企業で排出されたゴミを袋のまま荷台に投入して運ぶ光景を見かけますが、ゴミ収集車の内部が気になりませんか?街の環境を守ってくれるゴミ収集車は、さまざまな役割を持った車両なのです。

今回はゴミ収集車の内部や種類、ゴミ収集車の製造メーカーなども併せて解説します。

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ゴミ収集車の正式名称は「パッカー車」「塵芥車」

 

ゴミ収集車は「パッカー車」や「塵芥車(じんかいしゃ)」と呼ばれます。

ゴミ収集が主な作業ですが、古紙や段ボール回収や造園業者が剪定したあとの小枝や木くずなどを運搬するのに使用されます。近年ではペットボトルの収集対応のゴミ収集車も登場しています。

 

ゴミ収集車は3つの仕組みがある

ゴミ収集車の種類は「プレス式(圧縮式)」「ロータリー式」「巻き込み式(回転板式)」の3種類です。

 

プレス式

プレス式は2段階の圧縮構造です。

手前のプレスプレートでゴミを細かく砕く1次圧縮と、砕かれたゴミを奥へと押し詰める2次圧縮を行います。2段階圧縮でゴミを限界まで圧縮できるだけではなく、荷台内部の容積を無駄にせず大量収集できるのです。また、圧縮力も強いので粗大ゴミなどの大きさがあるものも収集が可能です。

ちなみに、プレス式は家庭ゴミに含まれる水分や危険物が混入していた場合もそのまま圧縮します。そのため、ライターやリチウムイオン電池が原因となって火災になった事例も。

 

ロータリー式

ロータリー式は、一般的なゴミ収集はあまり行わないタイプです。

荷台部分に円柱型のドラムが備えられていて、ドラムが回転してゴミを奥に押し込みます。ドラムで巻き込みながら奥に詰めていくためゴミや汚水の飛散がなく、掃除しやすいメリットがあります。しかしながら、パワーが弱いために多くのごみを収集できません。

 

巻き込み式

巻き込み式は車体後部の回転板でゴミをかき上げて、押込み板で奥へ押し込む仕組みです。

手前のゴミを奥へ奥へと押し重ねていくので、プレス式ほどの粉砕力はありません。一般ゴミや葉、枝などの収集に向いています。巻き込み式のメリットは、圧縮をしないのでゴミに含まれる水分を排出しにくく、車体の構造がシンプルなのでコストを低く抑えられます。

 

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ゴミを排出する仕組み

ここでは、ゴミを排出する仕組みを解説します。

押し出し式

押し出し式とは、収集したごみを押し出す方法です。

荷箱にある排出板を使ってゴミを外に押し出して、ところてんや注射器のようなイメージです。荷箱のゴミを残さず外に押し出せます。

 

ダンプ式

ダンプ式は荷箱を持ち上げてダンプカーのように一気にゴミを排出します。

作業が一気に行えるので時間短縮にはなりますが、荷箱に細かいゴミが残りやすい欠点があります。この他には「荷箱回転式」方法もあります。少しだけ荷箱を傾けて、荷箱のスクリューのようなものでゴミを回転させて排出するゴミ収集車もあります。

 

ゴミ収集車の製造メーカー

・新明和工業
プレス式・G-PX・タウンパック
回転板式:G-RX・ルートパッカー

 

・極東開発工業
プレス式:プレスパック
回転板式:パックマン

 

・モリタエコノス
プレス式:プレスマスター
回転板式:パックマスター

車種では、日野のデュトロやいすゞのエルフ、マツダのタイタンなどです。

 

まとめ

ゴミ収集車にもさまざまな種類や内部構造を解説しました。

ゴミ収集車はゴミを細砕し押し込むパワーが強い車両です。パワーがある車種なので安全確認も重要です。今回解説した内容と併せて、使用方法や車両の仕組みを正しく理解し使用することがポイントです。

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