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トラック・運送・トラックドライバー情報

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トラックにETC2.0を搭載するメリット

更新日:2023/05/29

従来のETCとは異なる「ETC2.0」というサービスが始まっています。トラックにETC2.0を搭載するメリットはあるのでしょうか。そのサービスの内容や特典について解説します。

ETC2.0とは?

ETC2.0とは、従来のETCで行われていた高速道路の料金収受に加えて、必要なタイミングでリアルタイムの道路状況情報を車に伝え、渋滞回避支援や安全運転支援を実現するサービスです。

全国の高速道路には、ITSスポットという路側無線装置が約1,600ヶ所設置されています。高速道路でこのITSスポットの設置地点を通過すると、その都度、ETC2.0で提供される情報が自動的に車に送信されます。
ITSスポットと対応車載器とは高速・大容量(ETCの4倍)の双方向通信が可能で、道路延長で最大約1000kmの道路交通情報と安全運転支援情報を受け取ることができます。この通信には費用はかかりません。また、ETC2.0対応の車載器で、これまでのETCの自動料金収受サービスも利用できます。

ETC2.0を導入するメリット

ETC2.0を導入するメリットはまず、上述の渋滞回避支援サービスや安全運転支援サービスが受けられることです。

これまでも渋滞情報、渋滞回避情報はありましたが、これはVICSによるFM多重放送、高速道路の電波ビーコン(2.4GHz帯)、一般道の光ビーコンという3つのメディアから送られ、情報提供の対象道路や提供情報の内容には違いがありました。
しかし国土交通省では、新規で開通する高速道路に関しては電波ビーコンによる情報提供をやめ、順次、ETC2.0に置き換えています。また、今ある電波ビーコンも2022年3月31日でサービスを停止し、ETC2.0に一本化する予定となっています。

もう一つの安全運転支援サービスは、落下物やカーブ先の見えない渋滞を自動検知して、音声や画像で注意喚起をするなどのサービスが現在は開始されています。

さらに将来は、ETC2.0サービスを利用して渋滞を迂回する走行をした場合、割引サービスを受けられるなどの優遇サービスを導入することが検討されています。これが実現すれば、ETC2.0で知らされた情報をもとに渋滞を回避すると、その分、高速道路使用料金が安くなります。

類似した割引サービスは、実は首都圏中央連絡自動車道(圏央道)ではすでに平成28年4月1日から始まっています。これはETC2.0車を対象に、従来のETCに比べて高速代金が約2割安くなるというサービスです。

加えて、トラックドライバー向けといえるサービスもスタートしています。平成28年1月25日に始まった「特車ゴールド」制度がそれです。業務支援用ETC2.0を装備し、車両情報等を登録した特車ゴールド制度を利用する大型車は、大型車誘導区間への経路選択を自由に行えるようになっているのです。
このことにより、これまで手間と時間がかかっていた「特殊車輌通行許可」の申告が格段に簡単になり、1年おきに必要だった更新手続きも自動化されることになります。

さらに、2016年10月から2018年3月まで(予定)、ETC2.0利用を前提とした大口・多頻度利用者向けの「大口・多頻度割引」が実施されています。これはNEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本のNEXCO3社が発行するETCコーポレートカードの利用者のみに適用される制度です。この制度を利用すると、車1台ごとの1ヶ月の高速代金が最大40%割引となります。

ETC2.0を導入するデメリット

ETC2.0を導入するデメリットは、導入費用がかかることです。
従来のETCシステムの導入コストは8,000円前後でしたが、ETC2.0を搭載した車載器は、車載器単体で15,000円~40,000円かかります。特車ゴールド制度を利用するのに必要な業務支援用ETC2.0では20,000円~40,000円となります。また、ETC2.0で新サービスが始まった際、新たにそれを利用したいときは通常、再セットアップが必要になり、このときも3,000円程度のセットアップ料金がかかります。

ETC2.0が今後、どの程度普及し、サービス内容が高度化していくかは未知数な部分があります。しかし、圏央道や高速道路をよく使うトラックドライバーなら導入する価値は十分にあります。条件が当てはまるなら、導入について検討してみてはいかがでしょうか。

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