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■トラックボディの形状
ここでは、トラックボディの形状を解説します。
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➥ウイングボディとは
荷台の側面全体が開閉する仕組みのトラックです。
両側が開いたときが鳥の翼のように見えるのでウイングボディと呼ばれています。開口部が大きく効率的に積み下ろしできるので、フォークリフトを使った積み下ろし作業がスムーズに行えます。また、ウイングの開閉を油圧機器で制御するので同サイズのバンボディよりも車重が増えます。
➥冷凍冷蔵車
冷凍冷蔵車は冷却機能を備えたトラックです。
専用の小排気量エンジンで-30℃程度まで冷やせるので、冷凍食品やアイスクリームなどの輸送に使われています。ちなみに、冷蔵車は生鮮食品や精密機器などの輸送に向いています。
➥保冷車とは
荷室内の温度変化を小さくするため、箱型荷台の周囲に断熱材を敷き詰めたトラックです。
ボディ(荷台)部分に冷却機能が付いていないため、ボディ部分の断熱構造で一定時間積荷の温度が保てるトラックです。野菜や果物、植物などの運送に利用されます。
➥幌車とは
荷台に幌骨と呼ばれる金属製の骨組みにポリエステル等でできた幌で覆ったタイプのトラックです。
平ボディより雨に強く軽量かつ安く作れる点がメリット。荷物を雨風から防いでくれますが、骨組み強度が高くないためバンボディほどの耐久性はありません。
➥平ボディとは
屋根のない荷台の部分が平らになっている構造です。
トラックの基本的な型で、側面はあおりと呼ばれるもので覆われています。平ボディには屋根がないため荷物の積み下ろしがしやすいことがメリットですが、雨風にさらされるため積載物によってはシートを被せる必要があります。
➥バンボディとは
荷台がアルミ製の箱型トラックです。
荷室が壁で囲まれているので雨風から荷物が保護できて、走行中に荷物が落下するなどの心配がなく、安全に目的地まで運べます。
■トラック外装の基本的な部位
ここでは、外装の基本的な部位を解説します。
➥インパネとは
「インストルメントパネル(instrument panel)」の略称で、「計器盤」の意味があります。
運転席の各種メーターから、助手席側にかけてパネル類までを総称してインパネと呼びます。優れた視認性と無駄なスペースを極力省いたレイアウトで、メンテナンス性を重視してヒューズパネルもインパネに格納されています。
➥ステップ・グリップとは
どちらも運転席に安全に乗り降りするための器具。
ステップはすのこ状の踏み台で、グリップは乗降車時に掴む持ち手のこと。大型トラックの運転席は地上から高い所にあるので、多くのトラックに標準装備されています。
➥キャブ(キャビン)とは
キャブは運転席がある箱型の空間のことです。
長距離大型トラックのキャブには、運転席の後ろに仮眠を取れるようベッドが設置されていて、着替えや休憩を取れるほどのスペースが確保されています。
➥エアデフレクターとは
エアデフレクターとは、トラックのキャブ天井部に設置されているエアロパーツです。
走行中の空気抵抗を低減する形状が工夫されていて、風切り音の軽減や雨水を逃す効果もあります。
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■その他のパーツの名称と役割
最後に、その他のパーツについても解説します。
➥車両突入防止装置
車両突入防止装置は、バンパーの真後ろに取り付けられている金属製の衝撃吸収パーツ。
自動車が追突したときに、自動車がトラックの下部に潜り込まないための防止装置です。
➥バックカメラ
トラック後方の視界を運転席で確認できるカメラです。
暗い所でも見やすいよう小型ライトが埋め込まれていて、広角ビューになっているものが人気を集めています。モニターはルームミラーの場所に設置したり、インパネに埋め込んだりできます。
バックカメラは事故防止効果が高いので人気があり、現在市販されているトラックには標準装備されています。カメラ一式の価格も安くなり、後付けで取り付けることもできます。
➥パワーリフト(テールゲートリフト)
パワーリフトは荷台の後ろに装備された昇降装置です。
『極東開発工業株式会社』の登録商標である「パワーゲート」が有名で、電動式で操作できる場合が多く、重い荷物の積み下ろし作業が楽になります。
➥タレゴム
タレゴムとはトラックタイヤの真後ろに垂らしてあるゴムや樹脂製の泥除けマットです。
飛び石の飛散からガラスの破損を抑える効果もあります。
■まとめ
今回はトラックのボディや荷台名称、トラックのパーツについて解説しました。
トラックの荷台や部位は様々です。今回の記事をきっかけにして、トラックに関心を持ってくれれば嬉しいです。
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